本記事では、恋愛婚活コンサルタントの菊乃さんに、結婚相談所よりマッチングアプリが向いている人はどのような人なのかについてお伺いしています。
本記事は
- プロの恋愛コンサルタントのお仕事をインタビュー(菊乃さん)
- 結婚相談所よりマッチングアプリが向いている人とは?(菊乃さん)←本記事
- マッチングアプリでいい人に巡り合うポイントは「選ばない」こと(菊乃さん)
の3部構成です。
目次
■結婚相談所よりマッチングアプリが向いている人とは?
たかはし
菊乃さんにとって、マッチングアプリは、恋活や婚活の方法として勧めることができるものでしょうか?
マッチングアプリは、安いですし、私のおすすめの婚活方法の一つです。
ブライダル総研の調査によると、マッチングアプリは婚活で利用している人が一番多い方法ですし、恋活、婚活をするのであれば、まずは使ってみて欲しいですね。
ただ、もちろん、マッチングアプリには、リスクもあるし、万人に向いているわけではありません。
たかはし
マッチングアプリ以外の婚活方法って、上記の調査でも言及されている「結婚相談所」や「婚活パーティー」ですよね。
結婚相談所ならば独身証明書の提出が必須であるところも多く、既婚者が紛れていることは少ないので、菊乃さんが心苦しく感じる「相手が既婚者かも」というようなトラブルは起こりにくいですね。
では、結婚相談所よりマッチングアプリが向いている人というのはどのような方々ですか?
マッチングアプリが向いている方は、「東名阪とその近隣」以外の地方在住の方です。
例えば、札幌市、福岡市、仙台市、広島市、北九州市、新潟市などのような人口が100万人、200万人を超える地方都市は、一見、人口が多いので、結婚相談所に入れば相手が見つかりやすいと思われがちです。
しかし、そのような地方都市では、結婚相談所に登録しても、会える距離に住んでいる会員がそんなにいないんですよ。
そういう地方都市在住の方が、「結婚相談所に数万円の入会金を支払い、入会してから同県民の会員が1,000人以下と知った。」などは、よくある話なのです。
ここだけの話なのですが、私が調べてみた所、大手結婚相談所でも、東北の6県(宮城県、青森県、秋田県、岩手県、山形県、福島県)合わせて、会員1,000人以下(2020年時点)でした。
九州も似たような感じだと思います。
ただ、結婚相談所で結婚する人はもちろんいますし、利用するなという訳ではありませんが、地方都市在住の方は、まずマッチングアプリを利用するか、マッチングアプリと結婚相談所とを併用した方がいいですね。
「相手を選べるほど多数の会員がいるから結婚相談所がおすすめ!」といえるのは、東京、大阪、名古屋とその周辺の都市在住の方ぐらいではないでしょうか(千葉、神奈川、埼玉、兵庫、京都、奈良など)。
■おすすめの結婚相談所は実態が伴った「手厚いサポートがある」ところ
たかはし
では、もしそれでも「マッチングアプリではなく、独身証明書によって相手の独身が証明される結婚相談所が良い」という方には、どのような結婚相談所を勧めますか?
「その結婚相談所が良いところかどうか」という判断基準は人それぞれですし、結婚相談所の担当者との相性も重要なので、まずは複数の結婚相談所に問い合わせをし、話を聞きいた方が良いでしょう。
例えば、「手厚いサポート」を謳う結婚相談所は多いですが、その「手厚いサポート」の中身も様々ですし、手厚いサポートを謳っておきながら、実態は「質問されたら答える程度」の希薄なサポートの結婚相談所もありますので、その結婚相談所が具体的に何をサポートしているか聞きましょう。
たかはし
菊乃さん的に「手厚いサポート」とは、例えばどのようなサポートを指しますか?
例えば、私が手厚いサポートだなと思うサポートの一つに「お見合い練習をしてくれる」というものがあります。
これは、実際のお見合いを想定し、相手役を結婚相談所の担当者が演じてくれるというサービスです。
お見合い練習の後に、
- 待ち合わせ方法や場所
- 身だしなみ
- 会話の内容
- 支払いの対応
などをフィードバックしてくれるので、本番のお見合いデートで失敗しづらくなります。
- 恋愛経験があまりない方
- 前回の恋愛から長い期間が空いた方
- デートを1回した後に断られることが多い方
は、こういうサービスがあると、自分が何を改善したらいいか分かりやすいので良いですよね。
他の例を挙げると、プロフィール用の写真に関して、
- 「写真を自分で用意してね」といってくるだけの結婚相談所
- サロン内で仲人(担当者)がスマホで撮影した写真をプロフィールに使ってしまう結婚相談所
などがありますが、これらはあまりサポートがよいとはいえません。
手厚いサポートがある結婚相談所では、提携している撮影スタジオでプロのフォトグラファーが撮影してくれるため、とても質の良い写真で婚活することができます。
しかも、担当者がスタジオまでついてきて、写真選びも一緒にしてくれる結婚相談所まであり、不安な方はこういう相談所が良いかもしれません。
また、今の婚活は、結婚相談所とマッチングアプリと併用して行う方も多いので、マッチングアプリや職場などの「結婚相談所以外で出会った相手」のことも相談もできる結婚相談所も増えています。
そのようなサポートは、「ホームページに書いてないけれど、依頼すれば対応してくれる」という結婚相談所もあるので、事前に確認してみましょう。
さらに、会員(婚活している人)とコンシェルジュ(結婚相談所の担当者。カウンセラーなどというところもある)の距離が近く、連絡手段がメールではなくLINEで、何でも気軽に相談できるというスタイルの結婚相談所も手厚いサポートをしているといえるのではないでしょうか。
その他、結婚相談所の中には、自己紹介文とは別に「この方はとても前向きで明るい方です。」などのPRコメントを担当者が書いてくれるシステムのところもあります。
ただし、このPRコメントは下手と上手の差が大きいため、サポートというよりも担当者のスキルの高さで効果が変わります。
また、入会前は、
- 「うちの結婚相談所は、高収入の男性が多いよ」
- 「あなたなら人気が出てすぐに出会える」
- 「3か月以内に90%が交際している」
などの甘い話ばかりで、入会したら何もサポートしてもらえずに放置されるという結婚相談所は多いので、話が甘すぎるところと勧誘がしつこいところは、入会しない方がいいです。
ちなみに、結婚相談所って2回目のデートに進むことを「交際」とか「仮交際」と呼ぶので、「90%が交際している」なんて2回目のデートした相手がいる程度ということもあるんです。
たかはし
もし説明を聞きに行った結婚相談所の担当者が、「うちの結婚相談所は、3ヶ月以内に90%が2回デートしている」といってきたとしても全く魅力に感じませんね…。
この文言は、低料金のマッチングアプリならまだ魅力的かもしれません。
婚活用語としての「交際」は意味が広いので、セールストークには騙されないようにしないといけませんね。
■「手厚いサポート」を重視していない方向けの結婚相談所は?
「サポートが手厚い」ということよりも、「身元証明、独身証明をきちんと行っている」「コスパが良い」という点が重要なのであれば、
のようなリーズナブルなオンライン結婚相談所もありだと思います。
また、アニメなどのオタク趣味がある方なら、とら婚のようなオタク専門の結婚相談所に「どこまでオタク趣味を出したらいいのか(相手に伝えたらいいのか)」などのサポートもあるのでおすすめです。
結婚相談所は、マッチングアプリとは違い、初デートまでのメッセージのやりとりがないので、メッセージのやりとりが苦手な方は結婚相談所をおすすめします。
ただ、2回目デートに進んでからは自分でメールやLINEで相手とやりとりしながらデートの約束をする必要があるので、メッセージをするのが苦手な方は、LINEの添削もしてくれる結婚相談所が良いでしょう。
■結婚相談所よりもマッチングアプリを使ったほうが良い方はどんな人?
たかはし
では、結婚相談所にも十分に会員がいる都会に住んでいる方が、あえてマッチングアプリを使う方が良いというのはどのような状況の方でしょうか?
結婚相談所よりも、マッチングアプリの方が向いているという方は、自分で自由に婚活をしたい方です。
多くの結婚相談所は、良くも悪くもルールが存在します。
もちろん、結婚相談所によってルールの内容は異なりますが、例えば、
- 1回目のお見合いは飲酒禁止
- 婚前交渉禁止(結婚前に性交渉してはいけない)
- お見合いでLINEやフルネームなど個人情報を聞き出してはいけない
などです。
また、自分で
- プロフィールの自己紹介文
- 相手に送るメッセージ文
- デートプラン
などを考えるのが苦じゃないのであれば、マッチングアプリはよい選択肢だと思います。
ただ、もし、相手に送るメッセージを毎回考えるのが面倒で、まずは会って話してみたいというのであれば、会うまでのやり取りがないので、結婚相談所の方が楽です。
たかはし
確かに、アプリはメッセージのやり取りがちょっと面倒くさいんですよね。
当サイトのアンケートでマッチングアプリの良くない点に「やりとりが面倒」を挙げる方も多かったです(特に女性)。
その他に、マッチングアプリに向いている方は、土日などの決まった休みがあるわけではない「シフト休み」の方です。
多くの結婚相談所の場合、日程調整、お店決めなども相談所が仲介してくれるため、相手の方と事前にメッセージのやり取りをしません。
しかし、お休みがカレンダー通りじゃない場合、直接相手と日程調整できない点でやりにくいかもしれません。
例えば、「13日、16日、17日が休みです。」というように、自分の休みを結婚相談所に伝える必要があります。
たかはし
なるほど、結婚相談所の人が仲介に入るからこそ、日程調整のためのやりとりが増えてしまうということですね。
菊乃さん、ここまでありがとうございました。
次は、マッチングアプリでいい人に巡り合うポイントについてお伺いします。
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